カラープランニングの現場から

カラリストを志す人のために、カラービジネス業界のキーマンの方々から、
実際のカラープランニングの実務をご紹介するとともに、培われた経験からの貴重なアドバイスをお届けします。


株式会社日本カラーデザイン研究所

代表取締役所長宮岡 直樹

宮岡氏

個人プロフィール

宮岡 直樹(みやおかなおき)
大学を卒業後、株式会社日本カラーデザイン研究所に入社。プロダクトやパッケージ、建築外装、オフィスなどの分野の色彩研究をを中心に活動。企画編集した書籍に「配色歳時記」「心を伝える配色イメージ」(いずれも講談社)がある。趣味は菜園、料理、釣りなど。

Q. 現在のお仕事の具合的な内容は?

独自に開発した「イメージスケール」と「感性データベース」を活用した生活者の好みやライフスタイル分析、時代動向予測、競合の分析とそれらに基づくカラー戦略・販売促進戦略の提案をしています。配色のテクニカルなスキルアップ、カラーマーケティングなどのセミナーの実施や色彩資料、トレンド予測資料の開発と販売も行っています。

Q. 今のお仕事に携わった経緯は?

大学時代、絵を描くことが好きだったので、美術やアート関係の就職先をさがしていました。就職課のファイルで偶然知った就職先のひとつです。

Q. 商品などの、色を決定するまでの業務の具体的な手順・流れは?

まず、クライアントのニーズのヒアリングを行います。次に企画書と見積書の提出をし、プロジェクトが開始されます。その後、調査分析、提案作業、中間報告を行います。そして、最終報告を経て終了となります。

Q. 使用するカラーコード・システム、参考資料などは?

独自に開発した1093色のカラーチャートと色紙、低彩度チャートと色紙です。更に、マンセル色票、PANTONE、DICの色見本なども活用します。

Q. 業界特有のセオリー、タブーなどは?

女性の志望者が多い半面男性が減っています。色彩の仕事=女性の仕事というイメージが定着しつつありますが、本来は男女両方の能力やセンスが必要だと思います。検定試験で資格を取ってもそれを活かせる就職先は非常に少ないのが現状です。

Q. 必要とされるスキル(教育・知識・技術等)、経験は?

美的なものに対する好奇心と感受性です。情緒的な現象を論理的に考え伝える能力や技術も必要とされます。又、持続的に学んでいこうとする姿勢や問題発見能力、コミュニケーション能力なども必要とされます。

Q. 日々の情報収集や努力している物事は?

植物や自然、日常の風景をよく観察します。人工と自然の接点を考えます。展覧会や映画や読書はなるべく欠かさないようにします。

Q. 同様の仕事を望む学生や一般の方へのアドバイスは?

分野や業界を越えて色を考えることに加え、プラス何か独自の強みがあると良いと思います。色彩の仕事に限定すると非常に少ないので、「色彩のスキルを活かせる」仕事という枠でとらえた方がいいかもしれません。

会社プロフィール

株式会社日本カラーデザイン研究所(所在地:東京都文京区本郷3-5-2第2田中ビル)は、1967年に設立された「色彩のイメージ心理研究」をベースに活動して来た民間の研究所で、カラービジネスの分野では草分け的存在です。独自に開発した感性を測る物差し「カラーイメージスケール」は、数百万色ともいわれる色の世界を130の代表色として体系化、それらをSD法調査や多変量解析により、「WARM-COOL」「SOFT-HARD」「CLEAR-GRAYISH」の3軸の立体空間の中に配色と言語をリンクさせプロットしたシステムです。(1982年に特許を取得)
また、各種の色彩資料やトレンド予測情報誌「イメージ情報」や「カラーリスト」(講談社)などの数々の書籍を発刊、漠然としたイメージの世界を視覚化する診断ソフト「イメージアナリスト」などを発表し、カラービジネスの分野で言語と配色の体系化をコアにしながら独自のポジションを築いてきました。

【株式会社日本カラーデザイン研究所】 http://www.ncd-ri.co.jp/

【屋内環境の色彩】 http://www.color-biz.net/interior.html

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