【東京の色097】 築地本願寺、石造りのベージュ

CBN東京の色097 築地本願寺、石造りのベージュ        CBN越谷支部長 田崎健太



築地に伽藍(がらん) = 浄土真宗本願寺派の直轄寺院。現在の石造りの本堂は1934(昭和9)年に古代インド仏教様式を外観として建てられた。

歴史を遡ること1617年、創建発祥は日本橋から1657年の明暦の大火により坊舎が焼失。替地として海の上に土地を築いた築地に再建され(1679年)、場外市場まで寺内町だったが1923(大正12)年の関東大震災で本堂を焼失してしまう。
現在の本堂は、当時の仏教建築ではめずらしく、鉄筋コンクリート造に花崗岩などで外観を覆い、
蓮の花が描かれた正面上部は、菩提樹の葉をモチーフにしたデザインが仏教発祥の地をイメージさせ、石塀・三門門柱(正門・北門・南門)の大谷石と合わせて、統一された石の自然色の風合いで
円筒の屋根、左右の鐘楼と鼓楼の銅板の緑青色、それに大きな観音扉などのターコイズが映える。
設計は、幾多の重要文化財・登録文化財となる建物を手掛けた伊藤忠太氏(1867-1954)。築地本願寺も2014(平成26)年、国の重要文化財に指定されている。

現代の建築群や歴史を感じる建物が建ち並ぶ中でも、巨大で特異な建物でありながら、石の持つ重たさとは別に、白色系の統一感ある外観が壮大さと調和を醸し出し、内観も合わせれば、日本、インド、中国、ギリシャなどの宗教観と設計者(建築史家)の相俟った雰囲気を感じ取れるはずだ。

●マンセル値:10YR 6.5/1.8
       10BG 6/3.5
●NOCS:10YR―1.7―6.6
     10BG-4.5-3.8

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